院長挨拶

 平成31年度が始まりましたが、元号が変わり、『令和』となりました。
毎年と同じ年度の始まりですが、今年度は何時もより節目を強く意識します。年度の始まりと、新元号の始まりの両方を感じながら、新年度を迎えています。

当院では、糖尿病・高血圧・脂質異常症等の生活習慣病の診断・治療に力を入れています。これらの疾患は、血管合併症が生じる前よりきちんとコントロールすることにより、健康寿命は普通の方と同じになります。これらの疾患をお持ちの方に対して正しい治療を行い、健康寿命を一般の方と同じ程度にするのが当院の役割と考えています。そのためには、自覚症状がない方に治療の必要性を理解していただく事が大きなポイントになります。医師だけでは患者様への説明や指導が十分ではありませんので、薬剤師・看護師・臨床検査技師・管理栄養士等の色々な職種が、それぞれの観点から積極的に患者様への関わりを持つ様に職員教育を行っています。
病棟の方は、地域包括ケア病床を増床しています。高齢の方のリハビリやすぐに在宅に戻れない方に対して、少し時間をかけてのリハビリや在宅復帰への準備が可能となります。急性期病院の後方支援・在宅からのレスパイト・高齢者の誤嚥性肺炎・脱水による全身状態悪化した患者の受け入れ等、自院で可能な医療の提供を行うことで地域医療に貢献できればと考えています。また、当院の特徴である糖尿病診療にもより力を入れ、糖尿病療養指導士を中心とした他職種連携による糖尿病教育・治療入院も充実させたいと考えています。頻回に入院を繰り返す患者さんに対し、当院の看護師による訪問看護を開始しました。始めたばかりなので、どの程度の効果があるかは未だ未知数ですが、しっかり効果を見ていきたいと考えています。
建物もいつの間にか50年を経過しました。現在の耐震基準は満たしておらず、対策が急がれます。ただ、個人病院は公的病院の様な豊富な補助金をいただける訳ではなく、ほぼ自前でやる必要があります。今後の医療情勢・尾道市の人口動向・自院の経営基盤等を総合的に判断し、建物をどうするかを判断する時期に来ています。建て替えを含めた、大きな事業計画の検討を始めていく年度になると考えています。地域医療構想の中で自院の役割をしっかり把握し、地域へ貢献できる病院作りを進めていきたいと考えています。

病院長 山辺 高司