院長挨拶

  令和2年度が始まりました。年度の終わり・始まりは、組織としては大きな節目であり、毎年気が引き締まる時期なのですが、今年度はこれまでと様相が違います。新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界中が今まで経験したことのない様な危機的状況になっています。今年のはじめには、少なくとも日本では、この様な状況になるとは予想だにしていなかったのではないでしょうか。当院でも、年度の総括である業務報告会や、歓送迎会を兼ねた決起会を中止せざるをえませんでした。
 4月からの診療体制に関しては多少の変更があります。広島大学から非常勤の呼吸器内科医の増員があり、金曜日に北島先生に来ていただくことになりました。呼吸器外来は火曜・木曜・金曜の週3日となり、よりきめ細やかなフォローが可能になります。胸部CTは食事と関係ありませんし、時間もかかりませんので当日即施行できる体制となっています。専門医診察と併わせ、ご利用いただければと思います。糖尿病診療に関しましては、長年外来を担当していただいた廣澤医師が6月で退職になります。沢山の患者様を診て頂いておりましたので残念ではありますが、患者様への影響は最小限になる様に、広島大学から糖尿病専門医を土曜日に隔週で派遣していただくことになっています。長年の懸念であります待ち時間の問題もあり、今年度は予約診療を増やし、患者満足度の向上も図りたいと考えています。川崎医大からの蛭川医師も大学の人事で交代になりますが、後任医師も決まっておりますので、診療体制自体には影響はありません。昨年途中から外来担当していただいている高橋医師が、月曜日の固定になります。高橋医師は総合内科専門医であると同時に、この辺りでは少ない血液内科専門医でもあります。原因不明の貧血等で迷われた時は、是非ご紹介いただければと思います。検査関係の非常勤医師は、例年の様に数人の入れ替わりがありますが、人数は同じですので、これまでの診療が継続可能となっています。
 この数年、糖尿病患者に対する外来でのインスリン導入に力を入れています。病状的には入院にて教育・治療が必要でも、仕事の都合や家庭の都合で入院ができない方が増加しています。そういう方に対して、外来でのインスリン導入を積極的に行っています。患者指導も糖尿病療養指導士を中心に関わり、良いコントロール状態に持っていける様に工夫を行なっています。導入当初は頻回の外来通院が必要にはなりますが、入院よりは受け入れやすい様な印象です。
病棟の方は、昨年度より地域包括ケア病床を増床し、順調に稼働しています。高齢の方のリハビリやすぐに在宅に戻れない方に対して、少し時間をかけてのリハビリや在宅復帰への準備が可能となります。急性期病院の後方支援・在宅からのレスパイト・高齢者の誤嚥性肺炎・脱水による全身状態悪化した患者の受け入れ等、自院で可能な医療の提供を行うことで地域医療に貢献できればと考えています。
長年の懸案であった、老朽化した建物に対しての増改築も本格的に始まります。パース(完成予想図)もできております。すべての工事が終了するのは、2022年秋を予定しています。診療を継続しながら、同じ敷地内での工事になりますので、患者様にも多大なご不便をおかけする時期もあるとは思いますが、ご理解・ご協力をお願いします。

病院長 山辺 高司